マルウェア対策について
インターネットの普及に伴い、Web(ホームページ、ブログ、SNS等)やメールの活用は日々の生活を一層、便利なものにしていますが同時にこのような利便性を逆手にとって悪意をもって利用しようとする人たちも多く出現しています。振り込み詐欺ではありませんが、ネット普及の負の遺産から身を守ることもとても大事になっています。さいたま市シニア大学も10年を超える時を重ね、各校友会の交流等人の輪も大きくなりました。一度事故が起きるとその影響は人の輪が大きいだけに甚大なものになると思われます。(このような事例の発生も耳にするようになりました)
ここではインターネット(PC、スマホ等)普及の負の遺産から身を守ることについて「マルウェア対策」として情報を集めてみましたので参考にしていただければと思います。
マルウェアとは
悪意のあるソフトウェア / 【 malware : malicious software 】
マルウェアとは、コンピュータの正常な利用を妨げたり、利用者やコンピュータに害を成す不正な動作を行うソフトウェアの総称。“malicious software” (悪意のあるソフトウェア)を縮めた略語。
悪意に基づいて開発され、利用者やコンピュータに不正・有害な動作を行う様々なコンピュータプログラムを含む概念で、コンピュータウイルスやワーム、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェア、キーロガー、バックドア、一部の悪質なアドウェアなどが含まれる。
ウイルスやワームのように利用者の知らない間に、あるいは欺くような手法でコンピュータに侵入したり、記憶装置に保存されたプログラムやデータを改変、消去したり、重要あるいは秘密のデータを通信ネットワークを通じて外部に漏洩したり、利用者の操作を監視して外部に報告したり、外部から遠隔操作できる窓口を開いたり、ネットワークを通じて他のコンピュータを攻撃したりするものが含まれる。
危険度が低いマルウェア
アドウェア :勝手にポップアップ広告などが表示されるようになる
ジョークプログラム:突然音が出たり、勝手に画像が表示されたりする
ダイヤラー :勝手に国際電話にかけるなど
危険度が高いマルウェア
キーロガー :閲覧したホームページとキーボード操作を記録。暗証番号などが盗まれる可能性も
ブラウザハイジャッカー:勝手にブラウザのTOPページの変更や、セキュリティレベルを下げるなど
リモートアクセスツール:パソコンが遠隔操作される
マルウェアに感染してしまう主な経路
こういったマルウェアは一体どういった経路から侵入してくるのでしょうか。マルウェアが侵
入する経路は大きく分けて以下の5つとなります。
無料ソフトのインストールによるもの
無料ソフトの中にはマルウェアが仕込まれているものがあります。インストールすることで、マルウェ
アの侵入を許してしまいます。
Windowsの不具合を調べているWebページの中に出
現している例
(マルウェアが含まれているか否かは不明→クリッ
クしてしまうとあまり良いことは起こらないこと
が通常)
偽の広告やポップアップをクリックして
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています。修復するにはこちらのセキュリティツールをお使い
ください!」などといった偽のメッセージが表示された時に「OK」を押してしまうとマルウェアの侵入
を許してしまうケースがあります。
Webサイトの閲覧から
悪意のあるWebサイトを閲覧することで、自動的に導入されてしまうことがあります。
メールから
不正なメール本文、あるいは添付ファイルを開くことで侵入を許してしまうことがあります。
直接仕込まれる
パソコンやスマホを直接操作されることで、侵入を許してしまうことがあります。
感染確認・駆除する方法
PCの場合ソフトを、スマホの場合アプリをインストールしてしっかりと感染確認と駆除を行う
方法があります。
デバイス別にそのソフト・アプリを整理しましたので、ぜひ参考にしてください。
PC(Windows、MacOS)編
パソコンの場合、もっとも良いのはセキュリティ対策ソフトを利用することです。
下記に日本でも多数の導入実績があり、一度は耳にしたことがあるウイルス対策ソフト3つをランキン
グ形式で紹介させていただきます。
ノートン
Symantec(シマンテック)社からリリースされているノートンシリーズはセキュリティ対策ソフトの
定番の1つ。主に個人向け製品で、Windows、Macのウイルス対策だけでなく、パソコンの最適化、デ
ィスククリーンアップ、データのオンラインバックアップなども可能です。
カルペルスキー
ロシアのカスペルスキー社のセキュリティソフト。上記のノートンに比較すると日本での知名度は下が
るが、性能は非常に優れている。
Windows、Mac、Android対応の総合セキュリティソフトで、ウイルス対策、危険なWebサイトへのア
クセス防止、ネット決済時の保護など、パソコンやモバイル端末を安全に使うためのセキュリティを提
供。
ウィルスバスター
トレンドマイクロ社のソフトウェアで日本で最も利用者の多い定番ソフトの1つ。
ウイルスバスターは、高い防御力と軽さを両立しながら、使いやすさと安心のサポートを提供するマル
チデバイス対応セキュリティソフトです。
こういったものを普段使っているパソコン(WindowsやMac)に導入しておくことで、検知し、取り除くことができるようになります。
(通常、有料になります。400~500円/月)
スマホ編(Android、iOS)
スマホの場合は、セキュリティ対策アプリが使えます。これも同じようにセキュリティベンダーからア
プリが提供されているので利用しましょう。
アプリ紹介省略
実際に感染していないかどうか、検知や駆除は以下の流れで行います。
①ソフトウェアで「完全スキャン」を行う
②検知されたら、画面の指示にしたがって「駆除」を行う
それでも不安がある場合はシステムを初期化、復元する
セキュリティ対策ソフトやアプリで検知や駆除を行っても、本当に削除されたのか不安が残ることがあ
るかもしれません。その場合は、システムを初期化し、バックアップから復元するということが必要と
なります。
マルウェアに勝手なことをさせないための予防策4つ
不審なソフトはインストールしない
怪しいポップアップなどはクリックしない
怪しいサイトには接続しない
不審なメールは開かない
離席時の画面ロックを徹底する
こういった予防策を行うことで、マルウェアの被害を防ぐことが出来ます。
まとめ
パソコンやスマホに侵入し、個人情報やネットの閲覧記録などの行動情報を不正に取得、外部
へ送信してしまう等マルウェアは情報漏洩の点からも大きな脅威となっています。
今回は、マルウェアについての概要や検知・駆除の方法、予防策を紹介しましたがマルウェア
の侵入・感染を防ぐ最も効果的な方法は、日頃から「不審なソフトはインストールしない」
「怪しいサイトは訪問しない」といった、利用者個人の心がけです。こういった心がけ一つで
被害は防ぐことが出来ます。ぜひ今回の記事を参考にして、被害に合わないように予防を心が
けましょう。